EBITDA有利子負債倍率
これ、あんまり聞かない財務指標だと思います。
経営力向上計画の策定過程において、今回大きくクローズアップされているローカルベンチマークの中の6つの内のイチ指標。
一方でアメリカの通信事業者・ワールドコムの不正に利用した指標として一時期注目が集まっていたようですが、それでも『いったい何それ?』『読み方さえ分からん!』って方が圧倒的に多いのではないでしょうか?
そのため、この指標について一度、向き合ってみようと思います。
もしもっと良い説明方法がありましたら、詳しい方にはご指摘をしていただければ幸いです。
EBITDAとは?そもそも読み方は?
そもそも、EBITDA有利子負債倍率の解説を進めるためには、このEBITDAの説明なしには成立はしません。
そりゃそうですよね。
このEBITDA、ご存じでない方には読み方さえも分からないのではないでしょうか?
【読み方】
○ イービットディーエー
○ イービットダー
○ イービッタ
○ エビータ
など、いろいろ読み方があるようです。
私自身は最初、イービットダーという読み方を選択していたのですが、なんとなくアントニオ猪木さんが頭をうろちょろしますため、現在ではイービットディーエーと読んでいます。
しかし長いですよねー。
まずは計算式は以下のとおり
EBITDA = 税引前当期純利益 + ( 特別損益+支払利息+有形・固定資産の償却費) |
簡単にいうと税引前当期純利益に特別損益、支払利息、有形・固定資産の償却費を加えたものです。
つまり『国による税法や金利、会計基準の違いを取り除いた業績評価の指標』として活用されています。
例えば国や業界が違ったり、会計処理に特徴のある企業を比較する時に、少し公平に見れる程度の指標です。
意味合い的には営業キャッシュフローに近いですね。
まぁ、企業の利益水準を表す一つの指標と捉えてください。
一方で過剰な設備投資やM&Aによって生じた損失をマイナス要因として取り込むことができないという欠点があります。
ワールドコムの不正はこの欠点をうまく利用した手口でした。
EBITDA有利子負債倍率の計算方法
とうとう本題です。
まずは計算式を確認してみましょう。
EBITDA有利子負債倍率 = 有利子負債 ÷ EBITDA |
シンプルですよね。
ある時点の有利子負債、つまり金融機関など利息が付く借入金を、業種間で公平な営業キャッシュフローで割ったわけです。
しいて言うなら、利息が付く借入金を、もしEBITDAで返済するとしたら、何年かかるか?っていう意味合いとなります。
ま、厳密にはだいぶ違いますが、おおまかに借入金の返しやすさ、つまり健全性を表す指標のひとつ、程度でご理解ください。
耳慣れないと思いますが、こういった難しい部分は悩まずに専門家に任せて、ぜひ経営戦略部分の検討に注力していただければ幸いかと考えます。
それでは今日はここまで
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